BLACK×HEAVEN

「ルイ…本当に俺が誰かわかんねぇか…?」



この人は…



何を言ってるん?



だってあんたは…



「エンマ…」



あたしがそう言うと、エンマはそれまで座っていたソファから立ち上がり、あたしの目の前に立った。



そして、思い切りあたしを抱き締めた。



意味が…



わからへん…



「思い出せ…頼むから…」



エンマはあたしを抱き締めている腕に力を入れた。



なぁ、エンマ。



あたし、わかったかもしれん。



あんたが誰か。



この温もりは、あたしが一度も触れた事のないもの。



でも、何度も感じていたもの。






















「リュウ…」