BLACK×HEAVEN

それがわかると、女に対しての恐怖心が一気に弱まった。



女はあたしのヘッドバッドの余韻を残しながらも、すでに立ち上がっている。



「邪魔すんなって言ったでしょう!」



女はあたしをまた吹き飛ばした。



この女は気功のようなものを扱えるんやろうか。



あたしみたいに風を動かしているという感じではない。



あたしはまた壁に体をぶつけた。



その瞬間、女に首を掴まれた。



体は言う事を聞いてくれず、文字通り手も足も出せへん。



キリキリと女の細長い指があたしの首に食い込んでくる。



女の目は…



真夜中のトンネルよりも、海の一番底よりもずっとずっと暗かった。



「リョウジ…さんは…まだ…死んでへん…やん…」



吐き気をもようしながらも、なんとか声だけは出せた。