BLACK×HEAVEN

女は後頭部を押さえ、床にひざをついた。



カズサの首から女の手は離れている。



カズサはひどく咳き込んだ。



よっぽど強く掴まれていたんやろう。



カズサの首には女の手の後がくっきりと浮かび上がっている。



カズサ…



ごめんな…



「ルイちゃん…」



ばあちゃんがあたしを見て言った。



この人も、恐怖とは違う表情を浮かべている。



ただ、カズサに浮かんでいたものともまた違う。



今この部屋にいる4人の中で、何も知らんのはあたしだけやと確信した。



何や…



さっきのばあちゃんの震え、ばあちゃんとカズサのあの表情。



どういう事なんや…