BLACK×HEAVEN

やっと反応してくれたカズサは、さっと居間に入った。



きっとばあちゃんは、いきなり知らん幽霊が入ってきてビックリしてるやろうけど、今回カズサがいてくれてホンマによかった。



1人じゃなくてホンマによかった。



タイマンなんて言葉は、必要ない時だってある。



卑怯とか言ってる場合じゃない。



「へぇ、あの人あの部屋にいるんだ。わざわざ教えてくれてありがとね」



惑わされるな。



あたしを動揺させるために言った言葉に決まってる。



「知ってるくせに」



女はあたしを鼻で笑った。



「とにかく、どいてくれない?あんたがそこにいたら殺りに行けないじゃない」


「行かんでいい。帰れ」


「無理。お前が帰れ」



あたしは爆風を食らった。



その風で体が中に浮き、吹き飛ばされた。



壁に頭を思い切りぶつけて、一瞬意識が飛びそうになる。



というか、飛んだ。



こういう場合は壁を通り抜けられへんらしい。



もう。