BLACK×HEAVEN

「そんなに緊張しなくていいよ」



頭ごなしに叱られると思っていたらしい男の子は、パンダの優しい声にキョトンとしている。



「大丈夫。叱ったりしないから」



あ?



叱らへんの?



ふぅん。



「どうして持って帰ろうとしたの?」



『盗む』『盗る』という表現を使わんかったパンダをリスペクト。



男の子はまだうつむいたまま何にも言わへん。



「言ってごらん」



男の子はパンダの顔をチラッと見た。



コイツはホンマに叱らへんかどうかを見定めてるみたい。



パンダはニッコリ笑ってうなずいた。



益々パンダに似た。