BLACK×HEAVEN

「お前、今何か聞こえなかったか…?」


「聞こえた」



2人は明らかな動揺を見せた。怯えている。



2人の顔全体から大量の汗が噴き出した。



というより、顔から出ることの出来るあらゆる液体が流れ出ている。



かわいそうに。



よっぽど怖いんやね。



でも…



まだ終わらへんよ。



あたしは、2人の顔面に向かってナイフを飛ばした。



もちろん、顔面に刺す気はない。



ナイフが刺さったんは、2人の顔と顔の間の壁。



2人の顔は真っ青になり、膝がガクンと曲がった。



座り込んだ身体全体が震えている。



失禁でもしそうな勢いやけど、迷惑やからやめてや。