BLACK×HEAVEN

「あ、ヤベ」



ガラガラ声は驚きのせいか、ガラガラではない声を出した。



にしては、出て来た言葉が軽すぎる。



絶対にヤバいとは思ってない。



ガラガラ声はばあちゃんから目を逸らさへんかった。



もちろんばあちゃんも。



「この家には何もないよ。さっさと帰んな」



いつもの柔らかい声とは全然違う。



「そんなわけにはいかねぇよ。俺らだってこれで食ってんだから。それに、この家に何もないなんてありえねぇ」



ガラガラ声は口角の片側だけをつり上げて笑った。



卑劣な笑い。



嫌い。