BLACK×HEAVEN

「なんだよこの家。全然金ねぇじゃん」



居間の隣にある台所から営業マンの声が聞こえてきた。



それでもばあちゃんは落ち着いてる。



ここまでくれば、鈍感とかでは絶対にない。



恐れ入りました。



「もっとちゃんと探せよ。もう、あとこの部屋だけなんだからよ」



ガラガラ声がそう言いながら、濃紺の暖簾をくぐって居間に入ってきた。



ガラガラ声とばあちゃんの目がピッタリと合った。