BLACK×HEAVEN

「すっげぇ金ありそうじゃねぇ?」



営業マンが卑しい声で言った。



あたしはその声に寒気がするほどの嫌悪感を感じた。



「だからこの家にしたんだろうが」



ガラガラ声がイライラしたような声で答えた。



2人は最初に応接室のような部屋に入った。



応接室て。



どんだけ金持ちやねん。



「おい、全部ひっくり返して根こそぎ持って帰るぞ」



ガラガラ声は言った。



営業マンは締まりのない顔でうなずいた。



ソファやテーブルを全部ひっくり返しても、金目のものは出て来なかった。



透明のガラステーブルまでひっくり返した時に、あたしはコイツらの頭の悪さを認識した。



だって、ひっくり返さんでも下丸見えやん。