BLACK×HEAVEN

頑丈そうな引き戸を通り抜けると、そこには信じられへんくらいの広さの玄関が広がっていた。



なんや、コレ。



何城やねん。



靴を脱いで家の中に入った。



常に靴ははいてるんですよ。



裸足で歩き回る訳にはいかんからね。



村瀬のばあちゃんの家の中は、なんとなく懐かしい匂いがした。



おばあちゃんの匂い…。



ばあちゃん自身がそうであるように、家の中も品がいい。



というより、余計な飾りものが一切ない。



虎皮の絨毯とか、シカの頭の剥製とか、ゴージャスなシャンデリアとか、猟銃とか日本刀とか、昼ドラの金持ちの家にあるようなものはなく、すごくスッキリしていて気持ちがよかった。