こんなのお父さんなんかじゃない。
ありえない。
お母さんもお父さんも
二人とも家族を
....裏切ったんだ...最低...
この言葉があたしの頭の中で繰り返された。
あたしの頬に冷たい涙が流れた。
「...ど、して?なんで、なの?」
そう言ってあたしは駅を飛び出していた...
どこに向かって居るのかすら分からずに...
とにかく走ったんだ...
そしてあたしは見たこともない公園に入った。
そこにはちゃんと遊具が揃っていた。
あたしはベンチに座りお母さんにメールをうった。
*お母さん*
今日は友達の家に
泊まるね★
By 瞳
そして携帯を閉じた。
何分かすると、
*ひとみ*
ちゃんとお礼を言うのよ。
でも明日の学校はどうするの?
Byお母さん
あたしはメールを無視して携帯を鞄にしまった。

