「ちょっと海司!大丈夫?」
母さんが驚いて言った。


「いや・・・ちょっと気分が悪いだけだよ。」

俺は顔を洗った。

「ご飯は食べられる?学校は??」
心配して母さんが聞いてきた。

「大丈夫。行ける。」

俺はそう言って食卓に並べられた朝食を掻っ込んだ。


「それじゃ、行ってくるよ。」
俺は先に家を出た海里に追い付くために走った。