ボーダレスラブ




遊園地でストラップをもらったこと、昨日はじめて自分の気持ちに気付いたこと、失恋してしまったことを全て話した。



奈緒達は優しく励ましてくれて、泣きそうになった。


奈緒は和紀は見る目がないって言ったりして、私を元気付けてくれた。さっさと次の恋愛に進めってすごく奈緒らしいな。

美香ちゃんは話をきいて頷いてくれる。自分の意見はあまり言わなくて、ただ話を聞いてくれた。話を聞いてくれただけで気持ちがずいぶん楽になった。


先生とお茶したことは言ってない。美香ちゃんも奈緒は先生があまり好きじゃないみたいだしね。少し秘密にしておきたいって気持ちもあるから。

そういえば、朝のHRのときやっぱださいジャージでいつも通りどんくさかったけど、こっちみて少し笑った気がしたので、微笑み返しておいた。(その後、先生はみんなにきもいと言われていたが…)


こうして、お昼くらいにはだいぶ気持ちが楽になった。


マドンナが教室に来る度にいらいらはしたけどね。

それに、やっぱりまだ和紀君のことが好きみたいで無意識に目でおってしまう。


そんな私に気付くとため息がでる。


いつも私は諦めが悪い。奈緒みたいにすぐに次ってわけにはいかなくってズルズル引きずってしまうのだ。


はぁーと本日何度目かわからないため息を吐き出し和紀君から目をそらした。

やっと、放課後になり帰宅準備をしていた。今日は運悪く掃除当番で奈緒たちは用事があるので先に帰ってしまった。


帰ろうと思い、鞄を持ち上げたところでドアが開いた。



今一番会いたくない人物がそこにいた。


無視して帰ろうと思い、ドアのほうへ足を進めたがむこうが話しかけて来た。


「…陽子。あのさ…」
口ごもっている和紀君に急かすように声をかけた。


「何?」
いつもよりきつめに言ってしまった気がするが気にしない。