学校につくと
和紀君とマドンナの二人が付き合ってるという噂で持ち切りだった。
それだけでイライラするし、落ち込む。
なのに、
朝からマドンナが私のクラスにいて、私の席で和紀君と楽しそうにお喋りしてる。
今日来なかったよかったな。
和紀君が私に気付いたようで何か言おうとしたときにマドンナに遮られた。
「垣内さん、昨日はごめんなさいね。」
すごく申し訳なさそうな顔でみてくる。
しかも大きな声だったため、クラス中から注目された。
「私こそごめんね。お邪魔しちゃったみたいで。」
「ううん。全然いいよ。あっ、そろそろ行かなくちゃ。じゃぁ、またね。」
とトコトコ走り去って行った。
やっと、帰って行った。
「奈緒〜。」
と私の席の後ろで不機嫌そうな奈緒に抱き着いた。
「どうしたん?」
びくっとしたものの受け止めてくれた。
「話し聞いて〜。美香ちゃんも。」
後ろを振り向き言う。
「「いいよ(わ)。」」
「あのさ…。」
和紀君が私に声をかけてきたが私がそれを遮った。
「昨日はごめんね。でも、おめでとう。お似合いだと思うよ。」
と満面の笑顔で言う。
今、和紀君と話しなんてしたくない。和紀君に優しくされたくない。
今すぐにでも和紀君から離れたい衝動を抑えこんだ。
「そうそう。よかったじゃん。マドンナと付き合えてさ。まぁ、うちにはあんなんのどこがいいんかわからんけどな。うちらは女子同士の話があんねんからはよう向こういきや。」
しっしっと犬を追い払うように和紀をおいやった。
