その瞬間、頭の中は真っ白だった。
ラップを剥ぐのももどかしく、まずチョコのたっぷりかかったドーナツをつかんで一口食べる。
口の中に大好きな甘いチョコの味と香ばしくてさくさくしたドーナツの味がじわっと広がる。
私は残りのドーナツを一気に食べ、次に目についた揚げ物の皿に手をのばす。
何のお肉なんだか分からない。
とにかく持てるだけ持って、口に運ぶだけ。
ガツガツ、バクバク。
長い間、冷蔵庫の扉を開けっ放しにしながら食べていたために、冷蔵庫のお知らせブザーがうるさくピーピー鳴りはじめた。
その音に、はっと我にかえる。

