『…西條さんは、彼氏いるんですか?』 「へっ?」 山下君の驚きの質問に、私は変な声を出した。 彼氏……… 彼氏?! 私の体が見えないの? 「いないに決まってます」 どうして山下君がそんな当たり前なことを質問するのか分からず。 馬鹿にしてるの…? 卑屈なデブ女の心がチクンと痛む。 『そうですか…』 そう言ってまた空を見上げる山下君。 心臓が、マラソンした後みたいにドクドクした。