メグがそう言ったと同時くらいに、二人はやってきた。
二人とも、Tシャツにジーパンの、あまりおしゃれとは言えない格好。
だけど私達にとっては、たまらなくドキドキする存在。
『ごめんね遅くなって。西條さん、こんにちは』
メグの彼氏は、まずメグの肩に触れてそう言い、それから私に向き直って挨拶をした。
……あ、いいな。
恋人同士って感じ……。
友達がいる手前、派手にべったりは出来ないけど、さりげないボディタッチ。
憧れていた、ドラマのワンシーンみたいだ。
普通の女の子の普通の幸せを手に入れたメグが、心から羨ましい。
『こんにちは、西條さん』
「あ、こ…こんにちは…」
山下君が、私に笑って挨拶をしてくれる。
『じゃあ、入ろうか』
メグの彼氏のひとことで、私達は映画館に入った。

