もう一人の……… 「やました、くん?」 『あ、山下って言うんだ。ね、良いでしょ?』 また、会える。 彼に、会える。 メグと違って、私は山下君の番号やアドレスを知らない。 また会える、またとないチャンスだった。 「それなら、良いけど………」 わーっ!と両手をあげてメグは喜んだ。 そしてすぐにその件でメールを打ち始めたようだった。 何か起こるのを期待してるわけじゃない。 こんなデブが期待しようだなんて、百年はやい。 ただ、もう一度昨日のワクワクを味わいたかったんだ。 もう一度だけ。