『百合華…本当に綺麗だね』
いつの間にか車は、どこかの公園の近くに停車していた。
私がぼーっとしている間に良樹は車を止めて、私に向き直ってた。
『この場所さ、空が良く見えるだろ?星が綺麗なんだよ。ほら』
見ると、確かに星がよく見えて、きれいだった。
「星、綺麗だね」
星は綺麗だけど…街の中で、しかも車のガラスごしに見る星はリアルじゃなかった。
空の星を見上げたら思い出した。
あの時、ゆうちゃんと見た星。
見たこともない光景。
透き通った空に、ピカピカに輝く星。
息をのんで、鳥肌が立ったあの空と、……ゆうちゃん。

