ドクドク脈打つ心臓を掌で押さえて電話に出る。 「……はい、もしもし」 『もしもし、百合華。俺だけど』 変な汗をかきまくっている私とは対照的に…良樹は明るい声でそう言った。 この声。 思い出す、土曜の夜のあの脳みそまで痺れちゃうような男物の香水の香り。 CGかと思うような、うっとりするような良樹の綺麗な顔。