すっかり有頂天になった私に、隣のイケメンが話し掛けてきた。
『名前、何て言うの?』
「…百合華です」
やってやった。
ちょっと、気取ってやった。
こんなイケメン相手に、私、名字までは教えてあげないのよ。みたいな。
きゃっほい!きゃっほい!
『百合華か。百合華はすっごい綺麗だけど、性格が優しそうなとこがいいね』
私の心の中も知らず、イケメンはとても嬉しい言葉をくれた。
あ…この人、優しいかも。
単に、女の子を誉めるのに慣れてるだけかもしれなかった。
でも、この人こそ、格好良いけどきつそうな他の二人と違って、何か優しそうだ。
くだらない事ばかり考えていた自分がちょっと恥ずかしくなる。

