電話の向こうで、女の子の笑い声が聞こえた。 『あっ、もしもし、西條さんー?』 外にいるようだ。 車の走る音や、騒音で声が聞き取りづらい。 『リカたちねぇ、そこのすぐ上で待ってるから!そのまま階段のぼっておいでよー』 「あ、うん。分かった」 言いながら、急いで駅の階段をのぼる。 のぼり終えるとそこには、稲葉さんと、見知らぬ女の子が一人いた。