宗介くんに対して、悪いことをしていることくらいわかってる。


そんな罪の意識を抱きながら、何も言えないでいる私はやっぱり卑怯なんだろう。



次の日、仕事で宗介くんと顔を合わせて少し気まずかった。


けど宗介くんは今まで通り何も変わらず、優しい笑顔で一緒に公園に付き合ってくれた。


次の日も、その次の日も公園のベンチでたくさん話をした。


「ねぇ、和志」


毎日話をしているうちに、隣にいるのが和志に思えてきてついそう呼んでしまった。


和志だったらいいのに……と、心の中で思っていたんだと思う。