相手に対して失礼でも、私にはそんなことを思う余裕なんてない。



宗介くんと過ごす日々が続き、夏から秋、秋から冬へと季節は巡る。


一人で過ごすより時間は早くて、私は少しずつ自分を取り戻し始めていた。



それでも相変わらず公園には来ていて、宗介くんは何も言わず付き合ってくれている。



「クリスマスさ、どっか行かない?」


公園でぼーっと噴水を眺める私に宗介くんが言った。


「うん…、そうだね。もうすぐだもんね……」

「オレさ、行きたい所あるんだ……」

「いいよ……。行こう」