そんな私の言葉に優しく微笑むと、宗介くんがミートスパゲティを二つ注文した。


「あ、あとミルクティーを二つ。アイスとホットで」


そう付け加えた宗介くんに驚いた。


いつも和志と頼んでいたメニュー。



「な……んで?」

「ここ、ミートスパゲティがおいしいんだって」


私の気持ちを知らない宗介くんの笑顔に、何も言えなかった。




運ばれてきたミートスパゲティを一口食べて、涙が出た。


「ね、おいしいでしょ?」


そう言いながら食べる宗介くんに、また和志が重なって見えた。



目の前でおいしそうに食べる宗介くんが和志に見える……。