僕の人生狂いました。

どどどどどどうしよう!
心の準備がぁ!

「転校生?」

僕転校生って名前じゃないんだけどな。


そんな事考えてる場合じゃない!
う~、どっちみち行かなきゃ行けないし…。

よし!
行こう!

僕は冷や汗をかきながら教室へと踏み込んだ。

「紹介する。転校生の藤田 亮介だ。仲良くするように」
僕はあまりの驚きに持っていた鞄を落としてしまった。

ボロボロの床。
落書きだらけの壁。
荒れた生徒。

前の学校では、全くなかった光景。

だいたい予想はしてたけど、ここまでひどいとは思わなかった…。

でも唯一の救いが。

菊地くんがクラスにいた!

あぁ、菊地くん…。
君は僕に二度も幸せ(?)を運んでくれたよ…!

「では、あそこの席に座ってくれ」
「はい…」

菊地くんが同じクラスなのは嬉しいけど、隣りの人やだ。怖い。

「高橋、放課後藤田を学校案内しなさい」
「はぁ?誰がてめぇの言う事何か聞くかよハゲ!」

隣りの人高橋って言うんだ。すごい髪の色。
怖っ。

「じゃあ村田、学校案内しなさい」
「却下」

前の席の村田って人は、高橋って人よりは派手じゃないし、マシだけど、威圧感が半端ない…。