「それならよい」

何がいいの?

「まぁじき慣れる。この学校生活を楽しみなさい」

先生、楽しめそうにありません。

「私からはこれくらいだ」

これだけ?少なっ。

「君は何か聞きたい事はあるかね?」
「な…いです」
「何だね今の間は」

間があくのは当然です。
本当は聞きたい事だらけなんですから。

「まぁよい。では、今から担任の先生に教室まで案内してもらおう。木村先生」
「はい」

来たのはてっぺんハゲのザビエルみたいな人だった。
あ、ザビエルに失礼か。

「君のえ~、担任のえ~、木村です」

なんだろうこの喋り方。
え~がやたらと多くて聞き取りづらい…。

「君はえ~、1年C組です。え~、今から案内するのでえ~、ついて来て下さい」
「はい…」

そんな訳で教室に向かうんだけど、無駄に校舎が大きいせいでなかなか着かない。
もう4分くらい歩いてる。

「はい、え~着きました。え~少し待っていて下さい」

やっと教室に着いたんだけど、何かうるさい…。
いろんな奇声が聞こえる。

教室いきたくないよぉ…。

「え~では転校生、え~入ってきなさい」

ビックゥ!