「可愛いーっ。いいなコレ!どこで取ったの」 好きなキャラクターに思わず私も興奮する。 「はいっ」 ぬいぐるみが乗った手の平を私に近付ける。 「くれるの?」 「もちろん。早紀のために取ったから」 「本当に?いいの?」 「うん、携帯につけてよ」 そう言って見せるのは極上スマイル。 胸のドキドキが止まない。 「ありがとう。大事にするー……」 その言葉に返ってきたのは、少し照れ臭そうな笑顔だった。