ようやく転校初日も終わり。 ホッと胸を撫で下ろし、家に帰ろうと下駄箱に向かった。 すると… 私の下駄箱の前に佐久間 槙斗が仁王立ちで、前を通る女の子に手を振りながら笑みを浮かべていた。 私は、槙斗の側まで近寄り… 「あの…そこに居られると邪魔なんですけど…」 その声に気付いた槙斗は、私の顔を見るなり… 「…ゴメン、ゴメン。水菜チャン一緒に帰ろうよ」 「嫌です!一人で帰れますから…」 「チェッ!水菜チャン冷たいよなぁ」