‐水菜１７歳の春‐



「お母さん！！なんで早く起こしてくれないの！！転校初日に遅刻なんて恥ずかしいじゃん！！もぅ…」


「なに言ってるの水菜！お母さんは何度も起こしました。水菜が起きないから悪いんでしょ！」


バタバタと階段を駆け降りながらブラウスのボタンをとめ、目があったお母さんに舌を出してアッカンベーをした。

そんな私の名前は

鈴原 水菜 ｽｽﾞﾊﾗ ﾐｽﾞﾅ

１７歳！！今日はお父さんの転勤で新しい学校に転校…初日。


なのに！！

遅刻寸前で大慌て…