−水菜 17歳の夏−



ミーン ミーン と蝉の鳴き声に少しイラツキながら、必死に机に向かう私。


その横には槙斗と芹と芹の彼氏の葵くん。


何故か私の部屋は、この人たちのたまり場になっていた。


「もぅ…わかんない!!
こんな問題解けるわけない!!あぁ…ヤダ〜」

私は机の上にゴツッと頭を乗せた。


そのまま、窓の外をボーッと眺めていた。



「おぃ!水菜いつまで外見てんだよ。宿題終わんねぇぞ!」

私の肩に手を置き、顔を近付ける槙斗


私は槙斗の顔面に手の平をあて…

「はいはい。わかったから顔近付けないで下さいねぇ」


そして、ぐいっと顔を離した。