小走りで家に向かう私の後ろから、慌てて自転車を押しながらついてくる槙斗。 「なんなんですか??」 「なにが?」 キョトンとした顔で私を見つめる槙斗。 「なにが?じゃなぁ〜い!!ついてこないで!!」 私が大声をあげて槙斗を睨むと…… 「俺の家もこっち!あぁ…水菜チャンって自意識過剰!!」 ケラケラと笑う槙斗。 私は槙斗の言葉に顔が真っ赤になり、体中から変な汗をかいた。 「あれ?水菜チャン顔が真っ赤だよ?」 そう言って槙斗は、私に顔を近付けた。 「うるさい!!ほっといて!!」