好きと言えたら





「まさかあの場面をあみに見られてるなんて思わなかったんだ。」





何故か大ちゃんは悲しそうに答えた。



「じゃあ大ちゃんと麗奈先生は何でもないの…?」



「当たり前だ。
俺はずっとあみ一筋だったからな。」





!!!






「え?」



驚きを隠せない私を見て大ちゃんは少し笑顔になった。




「あみは鈍感だからな。」




そういう大ちゃんの顔は何故か穏やかで
不覚にもかっこいいとみとれてしまう自分がいた。




「そろそろあみの気持ち聞かせて欲しいんだけど。」



私を抱きしめる力が少し緩み
大ちゃんと向き合う体勢になってしまった。