好きと言えたら

振り向くとそこには息を切らした大ちゃんがいた。






「あみ!やっと見付けた…」




そう言った瞬間、私は大ちゃんに包まれていた。




「大ちゃん…?」




「携帯は繋がらないし、お前のクラスは数学の授業ないし、お前の家には誰もいないし…
やっとあみに会えた。」



そう言って抱きしめる力をさらに強めた。







ゆめ?


私が大ちゃんに抱きしめられてる?


麗奈先生はどうしたの?






「麗奈先生に誤解されるよ…?」








「…やっぱりな。」


と大ちゃんは溜息をついた。