そして、何も言わないまま私をお姫様抱っこして、ベッドへ寝かせた。



「隼人・・・?」



隼人はまじまじと私を見る。



「綾乃・・・綺麗だ。


もう、浮気が出来ないようにしてやる。」



「えっ?」



「綾乃左手出してみて?」



隼人は私の左手を手に取ると、ポケットから何かを取り出した。



「えっ?」



そして、隼人は私の薬指に指輪をはめた・・・。



私はびっくりして、その指輪を何度も見返す。



「隼人?これ、この前の・・・。」



「うん。」



「結婚式の日取り決めた。


11月22日。いい夫婦の日だ。」



「隼人、おかしい。」



隼人がいい夫婦の日なんて考えるのが想像つかなくて。