「哀しまないで柊ちゃん
私は大丈夫だから」



―――大丈夫だから―――



柊ちゃんに そう言った



私には ある決心があった




柊ちゃんは握った手に額をつけて




「うん。

そうだよ、結。大丈夫だよ

原因不明のよくわからない病気だって言うなら

理由もわからないうちに治っちゃうかも知れないし………」



私を励まそうと無理してる


柊ちゃんの声は震えてる




「進行のスピードだってわからないんだから

ある日突然、進行が止まるかも知れないし………」




柊ちゃんは相変わらず優しいね



本当は泣き出したいくらいだって



ちゃんと わかってるよ




「結が…………そんな……

大丈夫だよ、結

まだ19なんだから
オレより10も若いんだから

オレより先に逝くなんて
あり得ないよ…………」



話すうちに だんだんと声が小さくなっていく柊ちゃん



最後は独り言のように呟いた



「オレより先に逝くなんて
絶対に許さない………」