ふたり




ボフッと
私に布団をかけて



「今日はオレ学校休むから」



「……えっ?ダメだよ柊ちゃん」



そんなっ
たかが風邪をひいただけで



柊ちゃんのお仕事に迷惑かけるわけには いかないよ




「いや、一緒に病院へ行こう」



柊ちゃんは眉間にしわを寄せて



険しい表情も童顔のせいか
可愛く見える




「大丈夫だよ。熱は高いけど元気なの」



にっこり笑って


元気をアピールする



「高熱出して元気なわけないだろ」



柊ちゃんは心配そうに
私の顔をのぞき込む



「でも元気だもん

ねっ?だから学校に行って
私は大丈夫だよ」




それでも学校を休んで病院に着いて行くって言う柊ちゃんを


大丈夫だからって
なんとか説得して




「じゃあ、結。何かあったら必ず連絡しろよ」



「うん」



私はベッドに潜ってうなずく



「…必ず病院に行けよ」



「うん、うん」



うなずく私を見て柊ちゃんは



またすごく心配そうに


「やっぱりオレ休む……」



「だめっ!ほら、さっさと用意しなきゃ遅刻だよ?

藤代先生のなけなしの威厳が無くなっちゃうよ」



柊ちゃんのこと


藤代先生と呼ぶのは久しぶりで


少しくすぐったかった