仕事を終え 約束の喫茶店へ行くと 店の一番奥 窓際の席に田所先生はいて 「遅れてすみません」 そう声を かけると 「いえ、私が早く来すぎたんですよ」 そう穏やかに微笑み オレに座るように促した 水を持って来た店員に コーヒーを注文すると 「藤代さん 急に呼び出して申し訳ない」 早速 田所先生は 本題に入ろうとした ドクン、ドクン、ドクン カッコ悪い ひざの上に置いた手が震える 胸がヒリヒリ痛い 「実は、藤代さん――――――」 怖い 「奥さん………… 結さんが 亡くなりました」