「柊ちゃんかぁ」
嫌な顔したオレに
「ダメ?」
結は 上目遣いに
「私、ずっと憧れてたんだ
皆みたいに先生のコト『柊ちゃん』って呼んでみたいって」
バカだなぁ 結は
他の生徒なんかより
この世の誰よりも
オレのそばにいるクセに
結だったら いつだって
『先生』じゃなく
好きに呼んで良かったのに
…………可愛いなぁ
キスがしたくて 頬に手を伸ばすと
「ダメ」
結は 頬を赤くして
「神さまの前でキスするのが楽しみだから」
オレが 少し すねた口調で
「別に減るもんじゃないだろ?
結のケチ」
だけど 結は 首を振って
「我慢してください。柊ちゃん」
幸せそうに笑ってた



