ふたり




高野先生が言いたい事は
わかってる



このまま


オレが結の気持ちを受け入れられないまま


無理に病院へ行かせても


結は幸せじゃなく



……………でも



でも オレは…



ポンポン
うつむいたオレの頭に


高野先生の手のひらが置かれて



「辛いな、柊」




小さな子供に言うように


優しく その一言を言ったから



『辛いな、柊』



なんだか
また泣きたくなったけど



わかってくれる人がいる



すごく気持ちが楽になってた



「ま、今日はおごってやるから
飲めや」




高野先生は
いつもの調子に戻って


メニューを開き


店員を呼んだ