コンクリートが打ちっぱなしの 狭い部屋に私ははいた。 微かな光さえ入らないこの部屋に、 もうどのくらいいたのだろうか。 壁には赤い血が所々に飛び散っている。 何を書いたのかわからない血文字や壁を殴ったときに できたであろう血痕があった。 ───もう私には、 感情なんてない。 ここから出れるなんて、 夢みたいなことは思わない。 もう1度、人生をやり直せるなんて思わない。 ただ、時間が過ぎて、 年をとって、死ぬのを待つだけ。