disillusion

「勘違いするなよ!あんたが山本さんに話し掛けられてるのは、同じ委員って理由だけだからね!それがなかったらあんたなんかに話し掛けないわよ!」

由姫の勢いに押される様に、赤から青へと優の顔色が変化して唇をわなわなと震わせている。

顔面蒼白のまま何も言わない優に、由姫は顔を歪ませ、本当に気持ち悪いと言わんばかりの目付を送くる。

「大丈夫?」

由姫は視線を固定したまま、後ろにいる涼子にぶっきらぼうに尋ねた。

「う…うん。ありがとう、尾崎さん」

その言葉で呆然としていた涼子が我に帰ると、顔を上げて由姫に対し小さく笑顔を作る。

「ちょっと…びっくりしただけだから」

相変わらず優から目を離さない由姫にそう言うと、涼子はスッと前に進み出た。

「ダメだぞ、佐々木くん。女の子を乱暴に扱っちゃ」

俯き呆然としている優にちょっと怒った顔をしつつも、諭すような口調で話し掛ける。

「何言ってんの!?もっとガツンと言ってやりなさいよ」

優しく話し掛ける涼子に、由姫は驚きを隠せず、思わず彼女を見遣る。

優も思わぬ涼子の平静な態度に、安堵よりも驚きを感じずにはいられなかった。