disillusion

何かに魅入られた様に窓の外に映る世界を凝視していたが、突然スッと目を閉じた。

意識を集中しているのか、眉間に幾筋かの皺が刻まれると、何やらブツブツと言いだした。

何を言っているのかは、ハッキリとは聞き取れないが、一心不乱に言葉を紡ぎ出している。

いや、言葉と言うよりは音だろうか。一定のリズムに則ってその音は紡ぎ出されている様だ。

その光景は窓の外に広がる近代的な世界とは相反する、古い儀式めいた非科学的な匂いがする。

「……よ!」

音から言葉へと変わっているのだろうか、徐々にだがその言葉を認識出来る様になってきた。

それに比例する様にぼそぼそした呟きから、ハッキリと聞き取れる音量に上がってくる。

「……せよ!」

額に汗を滲ませながら、その行為に没頭している。

一筋の汗がコメカミに流れた。

その刹那、音が止んだかと思うと、その人影がカッと目を見開き叫んだ。

「覚醒せよ!」