disillusion

しまったと思った時には既に遅く、柳沢は興味を抱いたのか目を輝かせて尋ねてくる。

「う…うん。何か気持ち悪い感じの夢」

あまり突っ込まれたくなかった優の答えは歯切れ悪かった。

「気持ち悪いって、どういう風に?」

そんな優の気持ちとは裏腹に、柳沢は遠慮なく突っ込んでくる。

「う…う~んとね…よく覚えてないや」

必死に誤魔化す優を疑わしい目付きで見てくる。

「そんな事ないでしょ。 何で教えてくれないの?」

「ほ…本当に覚えてないんだよ。雰囲気が気持ち悪いって事ぐらいしか…」

「…そっか」

吃る優を見て、尚も疑わしい目付きをしている柳沢だったが、それ以上は追求してこなかった。

優はそんな柳沢の視線を受け止めきれず、フッと彼から視線を外した。

『嘘つけっ』

その瞬間、頭の中に声が響いた。

耳から届く音ではなく、あの夢と同じ様な脳に直接聞こえてくる感覚だった。

「えっ!?」

慌てて柳沢の方を見たが、相変わらず疑わしい目付きでこちらを見ているだけだった。

「…何か言った?」