そして、そっと少しだけ横を走ったりした。 「藤沢? 今、何考えてる?」 「え…」 「まだ、恐いか?」 「うん…とても」 「そうだよな。藤沢にとっては過去を乗り越えられるか勝負するみたいなもんだもんな」 勝負… まさにその通りだ。 また中学の時と同じ現象、きっと起こると思う。 でも私、今なんだか凄く心地いい緊張の中にいて… 大丈夫だよね。 早紀ちゃんも相沢くんも私には2人も味方がいる。 それだけでも、あの頃とは違う。