「よし、じゃ行くか。忘れ物ないな?」 「うん。あの相沢くん…制服」 「ああ、走ったら汗かくし、学校ついてから着替える」 「あ、ごめんなさい…」 「謝んなって。俺は平気だから」 相沢くんは簡単に言うけれど、私には、学校まで走るとか、ジャージ登校とかすごく勇気と覚悟の要ること。 凄いな。 深呼吸をして、私もメガネなしの帽子登校をする覚悟を決めた。 「行くぞ…ッ」 私たちは走り出した。