「下、向くなっつの」
「…!!」
「話してる間、ずっと下向かれたら俺だってへこむから、」
「ゴメン…」
相沢くんの手が熱い。
私の頬が熱いからかな?
「メガネないの恐いんだろ?」
私は黙って頷いた。
相沢くんは頭を掻く。
「あ~、俺にはさ。藤沢の恐さとか分かってやれねぇし、偉そうなこと言うつもりもないけど、…1つだけ。」
「…?」
「信じて。俺は絶対藤沢の味方だから」
「…」
相沢くんの真剣な眼差し、本気の心が胸に届いた。
笑っちゃいけない事なのに。嬉しくて可笑しくて。
私はきっと心から笑った。


