「ごめんなさい。もう、言わない」

「…」




「相沢くん、わ、私…、変わりたい…」




震える唇と声。
初めて変わりたいと口にした。




「…」




コレが私の答え。






…あれ?、黙っちゃった。




嘘、

私が変にやる気になったから冷めちゃった…?





「…よく言った」



相沢くんは、一言そう言って笑み、私の頭を手でワシャワシャした。


その後、結局相沢くんは家の前まで送ってくれて、本当に走り切ってくれて驚いたのと感謝の気持ちでいっぱいだった。



「相沢くん、色々本当にありがとう」

「おう、俺もロードワークいつも1人だから楽しかったよ」

「あ…少し、待っていて」



私はキレイなタオルを家から持ち出して相沢くんに渡した。



「これ、使って」

「サンキュー」

「それじゃ、また明日…」

「おう」



私たちは別れ、帰宅した。