それは初恋で、





何?


誕生日が一緒とか?


…違う。




「分かった?」




私は首を振る。




「じゃ、名前んとこ1つ飛ばしで見てみ」

「○沢○樹と○沢○希…ぁ、」

「な、似てるだろ? それだけじゃないぜ、春樹と亜希って『春秋』季節入ってんだろ! コレってすごくね?!」




相沢くんは嬉しそうに話す。



そんなこと、気づかないよ…



単なる偶然に過ぎない事だけど、そんな小さな偶然に、私は今とても心を動かされた。




「…すごい、すごいね!!」




それは、いつにないテンションだった。