ヤダ…、足が…
「ッ!!」
ドサッ!!
フラッシュライトが眩しく視界を覆い、私は掴まれたその手に引き戻され、全身の力が一気に抜けた。
「…何考えてんだ!!」
相沢くんは怒る。
当たり前だ…。
「ァレ、相沢?」
クラスの女子が相沢くんに気づき、近づいてくる。
メガネがトラックに潰されたのかどうかも確認出来ないまま、今メガネがないこととクラスの女子にこのまま顔を合わすことが恐くて、私はビクつき、震え出した。
相沢くんはそれに気づき、私の頭を胸に押し当てた。
「!!?」
それを見た女子は、足を止め、その場を離れて行った。


